2006.03.29

月面基地での殺人事件

先日、IPsecの勉強をして思った事は、無線LANもそうであるが、当初はセキュリティを考えるまでもなかった平和な時代から始まったという事だ。IPは秘匿性もなければ、そのパケットがどこから来ているのかという保証さえない。無線LANもWEPという暗号化があるがそれは「山」・「川」レベルの暗号化でしかなく、WEPキーの解析ソフトが出回っているという状況である。

このアルマゲドンという映画を最近DVDで観た。その中でブルース・ウィリス演じるハリーがシャトルのパイロットで空軍のシャープ大佐に銃を向けられるシーンがある。その時、「宇宙でなんで銃を?」とハリーは反発する。そうか、一般的に宇宙空間では「今のところ」銃の需要はないのか…とわかったわけである。IPも元々隣同士に置いた機器をケーブルで接続して、それをいかに通信させるか必死だったのであろう。隣同士置いた機器が通信出来れば、次は隣の部屋、隣の建物となり、同じ研究室の人や共同研究員などと段々繋がっていった。それはSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サイト)の広がり方にも似ているのかも知れない。宇宙での技術開発もコンピューター技術も開発と実験、実用化が平行して行われているという類似性がある。技術的陳腐さというのはそれ自体が閉鎖的な空間を結果的に意味していて、セキュリティを考える必要はなかった。それが拡大した時に発覚するのがそのセキュリティの部分である。技術者はそんな事まで考えて技術開発や研究をする事はほとんどない。兵器開発は別であろうが…。

旧約聖書に記されている最初の殺人はアダムとイブの子供であるカインがアベルを殺す兄弟殺人である。そこからしてどれくらいの人間が集まればそのような事を気にしなければならないのかと思いを巡らせるが、その旧約聖書は僅か数名でセキュリティ対策をしなければいけない事を指摘してる。月面基地か火星基地かはたまたスペースシャトルかはわからないが、そこでの殺人事件が新聞の一面に踊る時が来るのもそう遠くない未来の事なのかも知れない。

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