2007.11.11

ジャストシステムとM$の違い


医療系のソフトウェアを売る営業職の飲み友達がいるのだが、彼が先日ジャストシステムへ転職することになったそうだ。それは彼の周りにコンピュータ関係の知り合いがいないらしく、以前から相談を受けていて聞いていた。客の立場としては何とも頼りないけど(笑) 私がその会社にいたら相当ソフトウェアの内部的なことまで調べ上げて、構築部隊とやり合っていただろうなぁとは思うが…。

ジャストシステムというと「一太郎」や最近気合いが入っているように見える「カスペルスキー」を思い出す。弊社でも社員用のPCはカスペルスキーを採用した。アラートが若干うるさいが設定で回避している。自分で使っていない理由はファイヤ・ウォールをIPアドレスではなくドメイン名で設定出来ないっぽいから。PPTP等でVPNを張るのはYAMAHAを使っていたらDDNSでドメイン名でアクセスしたいけど、ソースネクストのウィルス・セキュリティもカスペルスキーもIPしか設定出来なかった(今は知らないが)。

人員募集って言っても今更一太郎の営業じゃないよなぁ…? ATOKならありかも知れないけど。私もATOKを買うのに一太郎を買ったみたいなもんだからな。で、よく聞いてみると「xfy[エクスファイ]」っていうXML関連のソフトの営業らしい。

で、彼に「xfyってどうなんですか?」って聞かれてそのソフト自体は知らなかったけど、XMLならわかるので少し説明した。しかしXMLは概念的に扱ったことがない人には難しいかと思う。まさに「水のような性質」と言われればその通りだと思うが、やってみるまでその言葉を聞いてもピンと来ない。私が以前やったことは本当に遊びみたいな物だったが、Web上のリンク集をXMLで書いてXSLを適応して、VBスクリプトをダブルクリックしたらHTMLをはき出すってのをやってみたことがある。だからルールさえ決めればXMLは簡単に書ける。変なHTMLより簡単である。それよりはむしろXSLを適応させるのが面倒だった。条件分岐やif文などもあってちょっとしたプログラムである。

xfyはそういう見栄え的な物をアプリケーションでカバーし、XMLとしてデータを持ったりDBのフロントエンドとして使うようなアプリケーションのようだ。マイクロソフトならInfopath辺りの製品になるのだろうか。しかしこの手の製品を出したはいいがほとんど使いこなせていないのが現状である。Infopath2007も出ているが日本語の解説本は皆無であることからも状況が窺い知れる。Infopath2007はOffice2007の中にあったので持っていて試しに使ってみたが自分で作るのは難しそうな感じがする。この手のソフトに言えることなのだが「だったらDBでもいいやん」ってなるわけで「なぜXMLなのか?」という問いには答えてくれない。xfyはよく知らないがInfopath2007では閉鎖的な感じがする。普通にテキストのXML+XSLをはけないのだろうか? でなければXMLの意味がないと感じるのだが…。InfopathはOffice SharePoint Server 2007と組み合わせて初めて効果が出るソフトなのだと思う。全社的にInfopathも入ったOffice2007を新たに人数分購入してSharePoint Serverを立てるのか…というとそこまでメリットがあるのかと感じるし、そこまでメリットがあると思えない人が多いから普及していないのだと思う。

この様にXML周りの技術はある程度スキルがあるホワイトカラーの生産性を上げるためのツールとして成り立つのだと考えられる。欧米では結構XMLを使っているとも聞くが日本ではなかなか浸透しない。一つは日本において「ある程度スキルがある」という人物は非常に少ない。社会的に見ると大したスキルがなくても中小企業に入ってしまうと詳しい人になってしまう。つまり社会的には技術水準の序列化は可能だろうが、会社に入ってしまえば「詳しい人かそうでない人」に分類されてしまう。現在の求人欄でも「PCの扱える人」という条件が良くあるが、「それってどれくらいのことを言うの?」と思うわけである。大抵はWordやExcelが使えることでマクロとかは組めなくていいと言うくらいだろうか。そういうことを言う会社においてXMLを使える人なんて言うと「コンピュータの神様」くらいの存在になってしまう。つまり悪く言うとXMLは中途半端で初心者には難しくて、バリバリのプログラマーでは他のスキルで解決できるような物だと考えてしまう。もちろん本当のところはXMLが技術的に低いとか使えないと言っているわけではなく、ちゃんと設計すれば良い物が出来ると思う。しかしそれを使うターゲットが日本には少ないのではないのか?と言うことである。

調べているうちに「xfy Blog Editor」なる物があることを知った。仕組みさえわかっていればxfyでブログを書くソフトは比較的簡単にできることは推測がつく。実際に使っていたが正直な話インターフェースが悪くて使う気になれなかった。作りはしっかりしているし安定しているような感じはあるのだがどうも書いていて楽しくない。

それに引き替え「Windows Live Writer」はかなりこなれている。β版は当環境のWordpressでは文字化けして使えなかったがそこら辺を修正して出してきた。私もXHTML+CSSのコーディングは2002年辺りからやっているが、出来るからと言ってWebの管理画面上で書くのも億劫だ。当初は結局コードを直打ちしていて文章を書くことに集中できなかったが、Windows Live Writerを使うと文書を書く気にさせてくれる。ここら辺は難しい話だと思うが不便や完成度の低さが必ずしもやる気をそぐというわけではなく、完成度が高いからと言って他の製品よりもアドバンテージが高いというわけでもないのだろう。

この手の話はまだあって、メーラーをOutlookExpressから別のメーラーに変えるのにジャストシステムのShurikenも買ったのだが複数アカウントの場合、受信フォルダも複数になってしまう。OEは一つの受信ボックスですべてのメールを受信できる。これは未処理のメールの選別に使っているので重要でアカウント毎に未処理メールを確認しなければいけないのは面倒だ。マイナーなメーラーだがWinbiffを数年使ってThunderbird1.5→2.0となった。Winbiffはマニアックで面白いメーラーだったが起動時にPOPパスワードを聞いてくるのが面倒だった。実際の所そこら辺は自動化したので問題はなかったが。Shurikenもいいソフトだと思うが詰めが甘い。OEとの比較についても結局勝っている部分しか比較していないわけだ。

技術者が自分のニーズに走ってユーザーのニーズというか買いたくさせる仕組みには疎いのかも知れない。逆を言うとブレークしたら急拡大することだってあるんじゃないかと思うが、しばし静観するしかない。

カテゴリー: Web系 パーマリンク

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