ミクローシュ・ペレーニのチェロリサイタルに行ってきました。久しぶりにチケットを発売して数日目で直接フェニックスホールまで行って購入しました。それ程聴きたかったチェリストです。
◆ミクローシュ・ペレーニ チェロリサイタル◆
- ミクローシュ・ペレーニ(チェロ)
- イェネー・ヤンドー(ピアノ)
- プログラム -
- R.シューマン:アダージョとアレグロ 変イ長調 Op.70
- R.シューマン:幻想小曲集 Op.73
- F.シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D.821
- 休憩
- Z.コダーイ:アダージョ
- Z.コダーイ:マロシュセーク舞曲(ピアノソロ)
- Z.コダーイ:チェロ・ソナタ 嬰へ単調 Op.4
- B.バルトーク:ラプソディ第1番 Sz.88
会場:フェニックスホール、全席指定5,000円
そうか!そうなのか!!! 今となってはペレーニよりも遙かに有名になったヤンドーでさえも「伴奏者」なのか!!! 私は「ミクローシュ・ペレーニ、イェネー・ヤンドー デュオリサイタル」でなかったのに衝撃を覚えました。チケットを早々と買ったけどちゃんと見てなくて会場に到着してから知りました(笑)
先にヤンドーの紹介を。ヤンドーはナクソスレーベルの看板ピアニストで幅広いレパートリーを誇り、今では彼以上にCDを出しているピアニストはいないだろうと言われています。私も学生時代にまだ怪しさのあるナクソスのブラームスとシューマンのピアノ五重奏を買って気に入ってナクソスを注目しました。当時は古い録音を焼き直した海賊版のようなCDが巷にあふれ、私もナクソスってその一つかと思っていました。ナクソスにとって彼の功績は非常に大きかったと思います。ナクソス=ヤンドーと言っても過言ではないでしょう。ナクソスは最近はわかりませんが、オケの録音に関しては予算的な物もあり出来として必ずしも絶賛されるようなものではありませんで、室内楽は比較的いいメンバーを集められれば良いため掘り出し物が多いです。
ペレーニは知名度こそそこまで有りませんが、現役一級のチェリストです。発売されているCDも決して多くありませんし、ベートーヴェンやブラームスなどバリバリなのは好んでいないことが影響があるのかも知れません。まぁ公式に好きではないって言ったわけではないですが…。そういう私も大学時代に偶然知りました。沖縄に演奏に来たのですがバッハの無伴奏の6番を弾くので「誰でも良いんだけど無伴奏6番を弾く姿を見たい」という動機で行ったのです。バッハの無伴奏の6番は5弦チェロのために作曲されており、現代の4弦のチェロで弾くとなると高音部を多用するためにとても演奏が難しくなります。だから、6番じゃなかったら行ってなかったと思う。
で、行って聴いてみて「こんな人がいるのか!」ってびっくりしたわけです。その時は岩崎淑がピアノでしたが、ペレーニとのいきさつとかは彼女の「アンサンブルのよろこび」という本からわかるかと思います。彼女が沖縄好きなのでペレーニも沖縄に来たのだと思います。当時、沖縄でホールの関係者や音楽家と顔見知りだったこともあり、終演後のレセプションに参加させてもらいました。まぁレセプションしたけど人もまばらだとカッコがつかないって事もあって呼ばれたんでしょうけど(笑) で、その時にペレーニと話をして、無伴奏1番のボウイングってどうするんですか?って尋ねて教えてもらって「カザルスの孫弟子になりました♪」なんて言っておりました(笑)
ペレーニはハンガリーのチェリストで、私からすると強靱な建築物を構築すると言うよりは、素朴な書院造り的なイメージでバッハの演奏は絶品です。CDなどではアンドラーシュ・シフと組んでいることが多いです。私自身はシフの演奏が好きになれないので持っているCDはないのですが…。
先に言っときますが、今回の演奏会はよくなかったです。演奏が…というわけではなく、ずーっと鼻歌を歌っている人がいて耳障りでした。初めは演奏者からかな?と思ったのですが、休憩終了の際にそのことを注意するアナウンスが流れましたので、お客がやっていたのでしょう。どこからはよくわかりませんでしたが、歌いたいのなら家に帰って風呂にでもつかりながら歌えばいいのです。また音程のハズし具合も腹が立つ(笑) 音楽好きとそういうマナーを守ると言うことは別の次元で、マナーを守れないのなら演奏会に来るべきではありません。それとも銃を乱射されなくて良かったな、と納得するべきなのでしょうか?
アルペジョーネソナタは曲が良いので楽しかったかな。でもその鼻歌が気になったのか結構大きなミスもありました。その後は特に大きなミスもありませんでした。印象に残ったのはコダーイのアダージョって曲です。もっとガリガリした曲かなぁと思ったのですが純粋に綺麗な曲だなぁって感じました。そのうち楽譜をゲットしようかな♪ ヤンドーはペダリングも上手で濁らすことなくピアノの音を響かせていました。ただマロシュセーク舞曲の弾き方はちょっとキツかったかな。耳に痛いというか…そういう曲なのかも知れません。
演奏会は良くなかったって書いたけど、演奏は良かった。ホールも大きくないのでそこまで音量を追求していなくて、周りにいる人に語りかけるって感じでペレーニらしさが出ていたと思う。ヤンドーも良かったとは思うが聴いてみて改めてペレーニの格の高さを知らしめられた演奏会だったと思う。そう、「ミクローシュ・ペレーニ チェロリサイタル」だったって感じた。アンコールのバッハは絶品だった。今度はまたバッハの無伴奏でも聴きたいと思う。
また彼の演奏会は必ず行こう。


デュオリサイタルではなかったのですよ。
わたしもビックリしたけれど、チケット早々購入しておいて本当に知らなかったんだ・・・w
わたしも岩崎淑センセイの本、読んだことがあるよ。
その時の沖縄だったんだ?!
覚えなくても良いことは覚えない質ですからね。チケット買ったら予定に入れて放ってました。
たぶん’96年だったと思います。岩崎淑センセイはよくミュージックキャンプを沖縄でしていたこともあり、よく沖縄に来られていたようです。
久保陽子の関係でかな?そこら辺の話は知らないけど。
最近は「これは行きたい!」って演奏会が大阪を素通りすることが多いので、そういうのを何とかしたいなぁって思っています。金沢や岡山でやって大阪でやらないって…。うーん…orz