新幹線で広島を通り過ぎることはよくあったけど、実際に地面に足を付けたのは初めてです。中学の修学旅行も長崎だったし、うちの家は旅行らしき旅行なんてほとんどしなかったので。宮島からホテルに置いてる車を拾って広島に向かいました。
広島平和記念資料館
〒730-0811 広島市中区中島町1-2
TEL:082-241-4004 FAX:082-542-7941
開館時間
- 3月~11月 8:30~18:00 (8月は19時閉館)
- 12月~2月 8:30~17:00
閉館日:年末年始 12月29日~1月1日
(ただし情報資料室は土・日・祝日、1月3日も閉室(へいしつ))観覧料
- 大人(大学生以上)50円(30人以上の団体は40円)
- 小・中・高生30円(20人以上の団体は無料)
※8月6日から9日まで、小・中・高生は無料観光バス用の駐車場はありますが自家用車用はないとのことです。ちょっとムカつきつつも大通りの向かいにある駐車場にとめました。写真の青空がとても綺麗ですが無修正ですよ♥
入場料が50円なのはちょっと驚きました。資料館の内容に関しては小学校からずっとこういう教育ばかりだったので驚くような内容もなかったし気分が悪くなることもありませんでした。しかし、外国人のように核爆弾が単なる大きな爆弾程度にしか思っていない人が見たら驚くかも知れません。
少し平和資料館とは離れて思うことを。
最近思うことは核兵器は非人道的だから廃止しようという流れなのかも知れませんが、果たして非人道的でない兵器という物があるのでしょうか? 広島・長崎に関わらず東京や大阪でも多くの人が空襲でなくなっています。普通の爆弾でも人は死にます。もちろん唯一の被爆国として某かのことをするべきだと思いますが、本来は中立であり宗教的にも左右されにくい日本は積極的に紛争に対して和平の仲介などをするべきですし、それが出来るのは日本しかないのです。最終的には援助するにしても戦争が終わって壊滅的な国に援助するより、戦争を回避した国に手をさしのべる方が良いはずです。より重要なのは反核ではなく反戦のはずです。
あと、未だに日本が戦争できるような国にしたいと思っている人も多いみたいですが、改めて日本を見ると戦争に負けるだろうなと思うことが多いです。太平洋戦争は圧倒的な戦力的違いもあり、そもそもするべきでなかったと思いますがそれをしてしまった人達というのは、今の止められない官僚を見ても思いますし、インド洋での海上給油の問題も戦場ではないからと言っていますが兵站(へいたん=補給)を軽視しているのは変わっていないなと感じさせます。戦争に勝つには相手の補給を断つことは数千年前から言われていることです。つまり補給も戦場であり重要な要素です。それを軽視している人が戦争を語るべきではありません。そもそも政治家は話し合いが仕事であり、戦争はその話し合いの放棄を意味し、政治家に戦争の発動する権利を与えることは矛盾しています。
話を戻して、何を言いたいかと言いますと「原爆って悲惨だよ。だから戦争はダメだよ。」と言う一元論では限界があるのではないのか?と言うことです。そもそも原爆じゃなくて戦争を回避するべきで、ここの展示を見ている限りではその一元論に終始しそこからどう発展させるべきかが希薄に感じました。もちろん、この展示が無意味だとは思いません。映画のインデペンデンス・デイでの核爆弾の取り扱われ方を見ても「ぁぁ、この人達って核爆弾を単なる威力の強い爆弾程度にしか思っていないんだろうなぁ…。打った後のことを全然何も考えていないんだろうなぁ…」と言うことを実感させてくれるわけで、そういう点からも必要だとは感じます。
実際の所、被害者だけの戦争などは存在せず、日本の教育はどちらかというと「こんな被害にあった。ひもじかった。だから戦争はやめよう。」という論理で、本来あるべき世界の平和に貢献できていないのはそういう姿勢だからかも知れません。政治家が未だに国の代表ではなくて田舎の代表で地元に何かをもたらす便利屋程度にしか扱っていない状態では無理な話なのかも知れませんが。
広島平和記念公園
資料館を見て、平和記念公園を散策しました。
空が綺麗でツツジが綺麗に咲いていても神妙な気分になりますね。
修学旅行の中学生か高校生かが塔の前で歌わされていました。私も千羽鶴は折ったような記憶はあります。嫌々歌わされているような感じでちょっとおかしかったです。平和ボケって言われていますがそれで良いんじゃないかな。発展していない国を見ると内戦や戦争ばっかりしているからね。
疲れたので駐車場の近くのしょぼい喫茶店に入ってお茶をしましたが、「平和記念公園以外に広島で見るところありますかね?」って聞くと「ない」と即答されました。それもどうかと思うけど…(^_^;
その喫茶店のおばさんの忠告を素直に受けとって広島を後にして尾道に向かいました。
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